映画ポスターに関する感性評価
―スタジオジブリ作品の日英韓バージョンの比較を中心に―

姜南圭研究室 大塚エミリ

近年,日本のアニメ文化は世界で注目を集めている.そのため,映画ポスターは映画において重要な宣伝メディアの1つである.しかし,この映画ポスターは,映画の公開地によってマーケティングの手法などが異なるため,本来の映画ポスターとは異なるレイアウトに変更されることがある.本研究では,スタジオジブリ作品の日本語版,英語版,韓国語版のポスターを題材として,ポスターに含まれる多様な要素から文化の違いを究明するために実験を行った.

本研究の目的は,スタジオジブリ作品の日本語版,英語版,韓国語版のポスターを題材として,ポスターに含まれる多様な要素から文化の違いを究明するである.そこで,順位評価と印象評価を行った.順位評価の結果,被験者が使用する言語情報から受ける影響が大きいことが明らかになった.また,ポスターに含まれる文字情報にモザイクをかけることで,文字情報から受ける影響を最小限にできると考え,印象評価を行った.その結果,「親しみやすさ」「特別感」「躍動感」の3つの因子が抽出された.

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